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通信制高校生たちが考え感じる震災

【書籍発売】
新しい学校の会が
「通信制高校生たちが
考え、感じる震災」
を発行

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こんな学校があったんだ! 2014-2015

こんな学校があったんだ! 2016-2017
監修:新しい学校の会

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プレスリリース

新しい学校の会が創立10周年記念シンポジウムを開催
「日本の教育の未来について考える」
〜ICT教育の行方と心の教育実践〜について
 

これからのICT(情報通信技術)教育で、どのように学び方は変化するのか、議論される

 教育特区により学校設置を認められた「学校設置会社」によってなされる20校の団体「新しい学校の会」が、11月25日アルカディア市ヶ谷(東京都・千代田区)でシンポジウム「日本の教育の未来について考える」〜ICT教育の行方と心の教育実践〜を開催された。会場には学校設置会社や塾関係者、報道機関などが集まった。
 シンポジウムは三部構成になっており、第一部では学習アプリ『受験サプリ』で注目される山口文洋氏(株式会社リクルートマーケティングパートナーズ代表取締役社長)が基調講演「ICT教育を学校教育に活かす」を行った。
 第2部では山口氏を交えて、佐藤昌宏氏(ハリウッド大学大学院教授)日野公三氏(新しい学校の会理事・明蓬館高等学校理事長)の3名による、パネルディスカッション「ICT教育で日本の教育はどう変わるの?」が行われた。
 第三部では新しい学校の会10周年企画「東日本大震災調べ学習ツアー」に参加した生徒による報告会が行われた。学習ツアーには同会の加盟校から5校が参加し、本会ではさくら国際高等学校、第一学院高等学校、日々輝学園高等学校の3校の生徒が発表した。



効率よく、勉強以外のことも学べるように

 始めに山口文洋氏による基調講演「ICT教育を学校教育に活かす」が行われました。山口氏が進めるサービス『受験サプリ』は月額980円でカリスマ予備校講師と呼ばれる先生からいつでもどこでも授業を受けることができる学習アプリ。主に中学生、高校生の間で広まっており、現場の先生からも“模範の教材”として注目される。
 講演の中、山口氏は『21世紀の教育とは情報・技術を使いこなし、他者と協働・思考しながら、新価値を創造する力である』と指摘。その上で、これからは基礎学力を1時間目から3時間目まで一流のプロ講師から効率よく学び、残りの4、5、6時間目で体験学習を行ったり、ディスカッションなどのアクティブラーニングをしたりする時間にあて、21世紀型の教育に変わっていくべきと話した。


基調講演する山口文洋氏



ICTの普及で大きく変わる先生、学校

 第二部では山口氏を交えて、佐藤昌宏氏(ハリウッド大学大学院教授)日野公三氏(新しい学校の会理事・明蓬館高等学校理事長)の3名による、パネルディスカッション「ICT教育で日本の未来はどう変わるの?」が行われた。山口氏は「これまで教育に関わらなかった人たちがICT技術の発達で教育事業に参入しやすくなったことが教育業界のイノベーションにつながった」と話し、その一例で、全ての授業動画は視聴率で管理している。これによってどこがつまらないのかチェックし、こちらで再編集しながら最高の授業を作ることができると話した。佐藤氏は「今の学生たちは授業を撮影して休んだ生徒のためにFaceBookのグループラインに動画を投稿している。始めは違和感があったが学習効果として、休んだ生徒のためになるし、内容も編集されていて良くまとめられている」と学生たちの取り組み事例を話した。また、今後の教員の採用制度に言及し、「ICTやSNSを使った授業運営ができる教員を育成するために教育学部での学び方や採用制度は変わらざるを得ないだろう」と指摘した。
日野氏は「ICTの導入により、教師の役割はこれから劇的に変わる。現場の先生たちがどれだけいい授業をしても再現性がない。いい授業をする人=いい先生ではなくなっていく時代の入り口に我々はいる。」など意見が交わされた。


山口文洋氏、佐藤昌宏氏、日野公三氏の3名によるパネルディスカッション



生徒が実際に目で見て感じた、震災

 第三部の「東日本大震災調べ学習ツアー」の報告会では11月4日、5日に岩手県の陸前高田市、大船渡市で体験学習を行った3校の生徒たちがそれぞれ感じたことを報告した。各校の生徒たちの発表スタイルは、iPadやマイクロソフトなどの発表ツールを使いこなし行われた。

 はじめに発表したのは第一学院高等学校の池永さん。池永さんは兵庫県から参加であり、阪神淡路大震災について学校で調べたことをきっかけに、本ツアーに参加した。東日本大震災と阪神淡路大震災の復興スピードに焦点を当てた発表を行い、過去の震災経験が復興の一助になっていることを説明した。


第一学院高等学校 池永さん



 さくら国際高等学校の丸山くんは、「津波の高さが15メートルという数字に驚いた。距離としては短いけれど、高さとして見ると恐ろしい」と本ツアーで現地に出向き体験した感想を率直に述べた。また同校生徒の中には自身の将来の進路にふれ、「将来は旅行関係の仕事をしたいと思っている。岩手県の良いところを広めていきたい」と話す生徒や「都市開発に関心があるので防災に携わる街づくりを卒業後は勉強したい」と語った。


さくら国際高等学校の生徒さんたち。
震災ツアーで体験した思いを語った



 日々輝学園高等学校の臼井くんは、「仮設住宅に訪問した際、被災したにも関わらず、自分たちを温かく迎え入れてくれたことに感動した」と話し、「自分も誰かが困ったときに差し伸べることができる人間になりたい。この経験を三月の学習発表会でテーマとして扱いたい」と話した。


日々輝学園高等学校の臼井くん



 3校とも共通していたのが、今当たり前に送っている毎日に感謝する気持ちがわいてきたと話していた。
 終わりに新しい学校の会理事長の桃井隆良氏は「今回のICTを使った学習と生徒たちが発表してくれた体験学習ツアー。一見全く接点がないように見えるが繋がっている。ICTで効率よく学習し、残りの時間をどれだけ意義ある体験学習にできるかが重要になる」と話し、10周年記念シンポジウムは幕を閉じた。


挨拶をする新しい学校の会 理事長 桃井氏



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